乗鞍エコーラインでヒルクライム

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いつか登りたいと思っていたエコーライン。雪が残る時期を望んでいたが機会を失してこの日になった。広大な斜面を縫うように道路が続いている中をゆっくりとひたすら登った。充実したひとときだった。

前日にヒルクライムレースの出発点である乗鞍高原観光センターの駐車場にて車中泊。一応車中泊禁止の看板があるが山に登る人、自転車に乗る人、多くの車が夜間駐車されている。中には後ろのドアを開けてそこに椅子を持ち出す人もいる。車外にこうした椅子を出してくつろぐことは車中泊とみなされているが控えめにしているので誰の迷惑になっていない。許容範囲だと思う。
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夕方は歩いて5分くらいのところにある無料の温泉にはいった。熊に注意の看板を見ながら落ち着かない気持ちで入ったが温度は低め。汗を流す程度で帰った。

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ここは標高1500。昼間は強い日差しで暑いが夜間は15度くらいになり布団を掛けて寝ていた。

今回は標高の高いところの気温とそれにふさわしい服装をどうするか気をもんでいた。経験者に聞きたいと思っていたところ朝の散歩に出かける際に自転車の準備をしているかたがいたので声をかけて聞いてみた。関西から来た彼も初めてとのことでお互いに準備していた服装を説明しあった。彼は、後日私のFacebookへの投稿を見つけてくれてコメントしてくれた。Hiroshi Watanabeさん。

朝7時10分過ぎに出発。快晴。天気の心配はない。うきうきしながらゆっくりと走り始めた。

登り始めてすぐにフロントインナーに入れて走り始めた。斜度は常に5~7%。それほど高くないが脚に負担がかからないようにゆっくりと漕いだ。標高1500、1600。樹林帯の中なのでときどき日陰になり助かる。

7kmほどのところが三本滝。車はここまで。この先はバスとタクシーだけが進める。
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ここを過ぎると7~10%と少しづつ斜度がきつくなり視界も開けてくる。
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10km地点を過ぎる頃には疲れがでてきた。最初は1km毎に脚を止めて短時間の休憩。徐々に100m毎に休憩をとるようになった。
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遠くに槍ヶ岳、穂高岳が見えるようになった。
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10時40分に漸くにして岐阜県、長野県の県境に到着。いつものように充実感と安心感を感じながらもクールにゴール。3時間半位か。
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本来の目的地はこの先に少し下ったところにある。ゆっくりと凱旋するように下って休憩。ウドンを食べて休んだ。脚はかなり疲れている。当初はこの先の剣ヶ峰までハイキングを考えていたがその意欲はなかった。

畳平の銀嶺荘の前には数台の自転車が止めてあった。剣ヶ峰に進んでいるのでしょう。気温は16度で涼しい。流石に標高2700m。

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この畳平は2009年に興奮したクマが暴れて負傷者が数人でたことがある。登山コースが多くあるのでハイカーがバスでどんどん上がってきている。ゆっくりと周辺を眺めて下りにかかった。
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下りはなんとも快適。豪快な自然を眺めながら単に脚をペダルにのせているだけでどんどん進む。途中、何回も景色を確かめるように停まって眺めた。充実した時間だ。

1時半に駐車場に到着。下りは50分。

すぐに近くのゆけむり館で入浴そしてビールと食事。この辺の施設には冷房装置がない。すこし暑かったが高原の爽やかな風を浴びながらビールはなんとも言えない。

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駐車場に戻って車の中でのんびり過ごした。

思いが叶えられて充実した一日だった。

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