高岡市内の家並み
チェックアウトまでに時間に市内をラン&ウォーク。心配していた気温もそれほど低くなく爽やかな朝だ。
前回も歩いたが山町筋の重要伝統的建造物群保存地区。見慣れた明治、大正、昭和初期の建築物だが現在も住人がここで生活をしている。
商店街はここも例外なくシャッターを下ろした店が目立つ。
そして再び格子戸の家がならぶ金屋町。このへんは鋳物工場や鋳物師の工房が多い。江戸時代からこの街の産業殖産で鋳物産業が栄えたらしい。現在でも鋳物製品を製造し販売している店が並んでいる。
少し離れたところにはかつての鋳物工場と思われる荒れた工場跡とその経営者の家と思われる空き家が目に入った。大量消費されるような鋳物製品はジリ貧なのでしょう。
高岡城の西側の家々が密集した地区に入って気がついた。ここの家々はそれぞれが側面の壁を共有している。通常は都会では家と家の間は芸術的に狭い空間が空いている。ところがここではそれがない。かと言って長屋とか現代のタウンハウスのように同じ形をした家が並んでいるわけではない。それぞれ異なった家が壁を共有して共存している。こうして数件が一体化されているわけだ。
これは古い家に限ったことではなく新しい建物でもこの傾向があるようだ。
この結果この中の一軒が取り壊されると両脇の家の壁がむき出しになる。そこを同じような建材で目隠ししている。広い壁が出現している光景がそこかしこに見られる。
どのような背景があってこうした作り方になっているのか調べてみたい。