Company Forum
Works Applicationと言う会社が主催しているイベントに今年も出かけてみた。この会社は使いやすさを強調したHUEと言うERPを開発販売している企業で大きく成長している。
毎年著名人や大企業からのスピーカーを招聘して質の高い講演をしているので毎年参加している。
今年の基調講演は元大阪府知事の橋下徹氏。彼の話は過去にも聞いたが大阪府をどのように改革したのかという内容だ。それまでの行政の非効率性と役人の頑な態度を批判してそれを多少なりとも変えてきたと言う自慢話がいつもの流れだ。
それよりも感動した2つの講演があった。
ひとつは、家具の製造販売をして成長しているニトリの人材育成を担当する役員の話。Change Challenge Competitionを社是とし「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というロマンを持つ。2032年に3000店3兆円の売上をビジョンとしてる。
このビジョンの実現のための人材育成のプログラムを紹介してくれた。基本は現場である店舗での経験である。本社部門の社員も役員も数年ごとに店舗に異動してお客様と接触する機会をもつそうだ。そうすることで顧客目線で本社の仕事ができるようになる。社長が50年前に渡米して感じた豊かさを社員にも感じてもらいたいと言う目的で毎年数100人をアメリカに送っている。一人ひとりが80歳までの姿を描きそのためにマイルストーンで何を目標にするかを明確にして会社としてその実現をサポートしている。社員の成長を願い一人ひとりの事情を考慮した配置転換をしていることも力説していた。その社員一人ひとりの情報を集約するためにERPが役立っているとの宣伝もあった。
淡々と素のままの会社の状況を話す姿勢に共感を覚えた。いい会社と見られる。
もうひとつはSOINNと言う学習型人工知能ツール。東京工業大学の長谷川准教授が作ったツールで多様な情報を入力することで学習をし新しいデータを処理する。今話題のDeep Learningと比較されるがこれよりも遥かに少ないデータ、小規模なスマホ、PCで使うことができる。具体的な仕組みはよくわからないが企業でも行政でも過程でもいろいろと応用できる人工頭脳の仕組みが構築できそうだ。
上手にマーケティングすれば大きく成長し社会に役立ちそうなきがする。注目していきたい。